【馬・註】
本章本文には、この挿画について次のように記されています。

ついでながら、《奇ク》昭和二七年八月号を見られよ。その目次裏に江戸時代の合巻小説の挿絵紹介がある。そのうち『篠塚太郎英勇話』と題するものでは、人が逆さに吊られて血を絞られており、説明文に「唐土では血を染物に使うという」とある（挿画参照）。

『手帖』のキャプション
マゾッホが「血の伯爵夫人」を扱った小説『回春』（永遠の青春）のタイトルページ（『愛の小説集』の中扉）下の注記に「以下の記述は完全に史実に基づいたものである。エリザベート・ナダスディ伯爵夫人の訴訟記録は現存している」とある。

【馬・註】
本章本文には次のように記されています。

血風呂は回春に有効という迷信があり、それを実行して美貌を保ったBlutgrafin（血の伯爵夫人）エリザベート・バトリイ（ナダスディ伯爵夫人）のことはマゾッホが小説化している(Ewige Jugend 『永遠の青春』)　(挿画参照)。