第2巻:家畜への変身
(第32章〜第67章)

第51章 犬好きの女と猫好きの男

【内容】 犬好きの女性のS性、猫好きの男性のM性を論ず

(4454章は犬化願望がテーマ)
 51-1

『手帖』のキャプション
犬を抱くプリンセス(ルーマニアの皇妹イレナ王女)


↓51-1の大判画像です



≪奇ク≫1954年1月号「あるマゾヒストの手帖から」 第四十 犬好きの女と猫好きの男
の挿絵。


馬仙人の自由研究
ルーマニアのイレナ王女


Elena a Romaniei,

犬のお好きな公女さまだったようです




  51-2

『手帖』のキャプション
「美女は猫に似ている……」(原画はC・ブロイヤ=クルト筆。「猫」と題する)


↓51-2の大判画像です



【馬・註】
本章の趣旨を本文からの抜粋により要約しますと・・・

以上を取りまとめるとこういうことになる。
犬好きの女は愛することより愛されることに馴れ、相手を束縛し、支配することを喜ぶのであり、猫好きの男は自分を愛していないものを愛することに馴れ、相手を自由奔放に振舞わせて、相手がナルチスティッシュな態度に出るのを見て喜ぶ。
これが犬好きと猫好きの特徴だ。

だから「犬好きと猫好きが合性」という俚言はなかなかの真理である。けだし、全く相反する性格には矛盾相克がなく、有無相通ずるからだ。

さればマゾヒスト諸君、諸君にして未婚ならば、猫を飼って将来の精神状態を準備したまえ、そして君の未来の女主人の資格として犬好きの女を選ぶことを忘れないようにしたまえ。





「第五一章 犬好きの女と猫好きの男」(潮出版社版) (←外部サイトへのリンク)


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