第2巻:家畜への変身
(第32章〜第67章)

第50章 犬と猫

【内容】 なぜマゾヒストは犬になることを喜ぶのかを猫との対比で論ず

(4454章は犬化願望がテーマ)
 50-1

『手帖』のキャプション

男は仕込み甲斐のあるプードルだが……M・ヌーモン筆)


↓50-1の大判画像です

Die Weiberherrschaft in der Geschichte der Menschheit(「女天下」)のキャプション

Der gelehrige Pudel. Zeichnunge von Maurice Neumont. 1912 (第 T巻 p180)




≪奇ク≫1954年1月号「あるマゾヒストの手帖から」 第三九 犬と猫
の挿絵。


  50-2

『手帖』のキャプション
……仕込んでいる女自らは猫だ(前のヌーモンの絵の女と同じ持物を持って撮った写真。身構えが猫を思わせないか)


↓50-2の大判画像です




【馬・註】
本章の趣旨を抜粋により要約しますと・・・

これを一言にしていえば猫は家畜の中の自由人であり、犬は家畜の中の奴隷であるといえよう。

さらに猫が常に貴婦人であり、令嬢であるのに対して、犬は門番、夜番、下男、その他いろいろの召使たちであるといえよう。

猫と犬とは精神的に階級を異にするのである。

そんなわけでマゾヒストは犬になりたがる。




「第五〇章 犬と猫」(潮出版社版) (←外部サイトへのリンク)


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