【馬・註】
↓小さく印刷された説明文

"'cause his home's his castle, and he relaxes"を
「家庭という安息のための城があるから」
と訳したのは流石！

『手帖』のキャプション
「やっと分ってきたようね」　いったん妻の優越を認めてしまうと、夫に要求される屈従には限度がなくなってくる……（Ｆ・ガルツィス筆）

【馬・註】
「Ｆ・ガルツィス」は、「Ｆ・ガーライス/Fritz GAREIS(1872-1925)」の誤りと思われます。亀の子文字(ドイツ文字)の"e"を"t"と読み違えたのでしょう。第10章の挿画(10-1)キャプションと同じ間違いでございます。

Zeichnung von F. Gareis Verlag Dohrn, Triest. (第�V巻p 132)

【馬・註】
本章では、「妻に強度の嗜虐性ある夫婦」の物語を４例紹介
(1)『千夜一夜』（バートン訳）中の「料理頭の話」
(2)蒲松齢（ほしょうれい）『聊斎志異(りょうさいしい)』中の短編『江城』
(3)太宰治『男女同権』
(4)丹羽文雄『藤代大佐』

(3)・(4)では、妻が夫を下男扱いする。