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↑えをくりっくしたら、
あっぷになるよ!
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ところで ケンちゃんは
じつは とてもおかねもちでした。
なかよくなった なぎさちゃんを さそって
う〜んとみなみにある
だれもしらないくにの
だれもしらないうみに
あそびにいきました。

ふたりで ひとしきり およいだあと
すずかぜのふく なみうちぎわで
なぎさちゃんは おねだりしました。

ね、ケンちゃん。
このまえみたいに
なぎさの おうまさんになって!

ケンちゃんは

え? イヤだなあ。
ほんとうに なぎさちゃんは
おてんばさんだね。

あきれたように いいました。
でも イヤだなんていうのは
くちさきだけで
ほんとうは
ちっともイヤがっていないことは
あまりにもあきらかでした。
だって

しょうがないなぁ

なんて てれかくしをいいながら
いそいそと すなのうえに
よつんばいになったのですから。
(ところで
そのとき、ケンちゃんは・・・ )
↑くりっくしたら、ひみつのおはなしがはじまるよ
こうして ふたりは
おきにいりのあそびをはじめました。


★9/6ついか       
あっぷをみる→ A     
もっとあっぷをみる→ B     
さらにあっぷをみる→ C     
★9/14ついか・・・ちょっと かんじの ちがう え→ A-2
ケンちゃんは
なぎさちゃんをのせて
ひろいはまべを
ひたすら はいました。

あさも
まひるも
ひるさがりも
ふたりは あきることなく
おうまさんごっこにふけりました。

そんなふたりを みまもるのは
そよかぜと
さざめくなみ
そして
まなつのおひさま


うまになって
なぎさちゃんの かわいい おしりに しかれ
なぎさちゃんの いうままに
のりまわされているうちに
ケンちゃんは なんだか
なぎさちゃんの けらいになったような
きがしてきました。
でも
なぜだかそれがとてもうれしい
ケンちゃんでした。

ゆうがたになりました。
ふたりの
たのしい おうまさんごっこも
おしまいです。
そのころには
ケンちゃんのこころは
もうすっかり なぎさちゃんの けらい。
いぬのように
なぎさちゃんのあしもとに ひざまずき
しおみずにぬれた なぎさちゃんの あしを
やさしく なめてあげるのでした。

いちにちじゅう なぎさちゃんの
おうまさんになった
ケンちゃん。
まっくろなせなかには
なぎさちゃんがまたがったあとだけが
ひやけせずにしろくのこっていました

おしまい


★かんれんよみもの
   「たいようのきせつ」
★うらしょうせつ
   「そのときケンちゃんは」
★渚の暑中見舞い
★渚の残暑見舞い


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