Ｓ女子大秘話

作・たぬべえ

３

チンコが集まらないので玲子は苛立った。 しかも、玲子も四年生になっていた。 もうすぐ、Ｓ女子大のブランド効果もなくなる。 なんとか就職は決まっているが、そんなたいした会社ではない。 これからはエリートとの合コンも確実に減る。 とりあえずチンコ集めは休んで、普通の合コンに頑張ったほうがいいのか。 そんなことを考えている時、メールが来た。 以前、2本のチンコを調達してくれた包茎の古谷俊之からだった。 古谷は凄くいい奴なんだが、恋人とかにはする気はない。 およそ恋愛の対象にはならない奴で、しかも包茎。 まぁ、２本のチンコのお礼にハイヒールでチンコの先をツンツンしてあげたけれど、そんなことでちょくちょくメールとかされては迷惑だ。 あんたと付き合う気はないんだよ。 だがまぁ、なんか用があってメールしてきたんだ。 見るだけ見てみるか。 それは合コンの誘いのメールだった。 友達の男10人と合コンしませんか、というもので。 男たちは結構脱ぎたがる派で、のりがよければパンツも脱ぐとある。 おう、チンコ写真集めに協力してくれるのか。 でも、10人のプロフィールは、古谷はまだＧ大だから許容の範囲だが、他の合コンの相手はＧ大が３、Ｃ商科大が２人、Ｄ文化大が２人、Ｅアニメ専門学校とＦビジネススクールが各１人づつ。 エリートとは縁がない。 いくらチンコを出す奴がいるからって、時間の無駄でもある。 でも一応声だけは掛けてみるか。 クラスの女の子に声掛けてみた。 すると、 「エリートにばかり目向けてちゃ駄目よ。 Ｇ大って地方の資産家の息子が多いのよ。 Ｃ商科とかは論外だけどＧ大４人は狙い目よ。 私、参加」 「遊べるのももう何ヶ月もないから。 私も参加」 そんな女がすぐに７人も集まった。 あと２人……、何も10対10じゃなくてもいいんだけど。 あと２人くらいはなんとかなるね。 「私、婚約してるんだけど」 南響子はそう言ったけど。 「10対10でないと、相手に悪い。 Ｓ女子大は淑女の集まりだから。 数だけでも合わせないと。 お願い」 「まぁ、いいか。 参加するだけよ」 あと１人だわ。 キャンパスで知らない女が声掛けて来た。 「合コンのメンバー集めてるんだって？」 スゲエ美人。 切れ長の目で。 怖いくらいな。 勝部桜子と名乗った。 これで10人揃ったけれど。 勝部桜子が凄いことを言った。 「私たちＳ女子大生が合コンしてあげるんだから。 男子は店の入り口で土下座で出迎える。 これが条件よ」 あはははは。 それでこそ、Ｓ女子大生だ。 桜子の言葉を伝えたら古谷はなんて言うか。 メールしてみた。 駄目だって言われたら、桜子をはずして9人で行くか、まぁ、合コンやめたって玲子は構わない。 そしたら。 「はい。土下座でお出迎えいたします」って返事が来た。 マジか。 場所は普通のイタリアンレストランの個室だぞ。 わーっ。 ある意味壮観だった。 男10人の土下座！ このハプニングは他の女たちには言ってなかったから。 驚いていた女もいたみたい。 まぁ、たいていのＳ女子大生は男の土下座くらいじゃ驚かないけどね。 ハプニングは最初の土下座だけで、あとは普通の合コンだった。 古谷を含めてＧ大生に資産家の息子もいなかった。 Ｃ商科大の２人はやたら媚まくっていた。 Ｄ文化大の二人は勘違い男、Ｅアニメ専門学校はオタク、Ｆビジネススクールはネクラ君だった。 「二次会も用意してるんだけど」 古谷が言った。 「うーん、多分誰も行かないんじゃない？」 「やっぱり。 でも、来てくれただけで嬉しい。 あいつらにとってもいい想い出になるよ」 「いい想い出？」 「あいつらも４年なんだ。 大学生活最後の想い出にＳ女子大生と合コン出来て、嬉しかったと思う」 「私も古谷君にそう言ってもらえると嬉しいよ」 玲子は古谷のためにとびきりの笑顔を見せた。 「もし来てくれたら、男子は全裸土下座で迎えるよ。 そこでチンコの写真……。 だから30分でいいから、玲子さんだけでも来てくれないかな」 女一人で全裸男が10人いるところには行かれないよ。 ごめんね。 「一応聞いてはみるよ。 期待しないで」 玲子は言った。 女５人は帰った。 ５人も残ったのか！ ５人の中に桜子もいた。 そして響子も残った。 「浮世の義理よ」 響子は言った。 「そんなこと言って、彼と他の男のチンコを比べようっていうんでしょう」 「男の価値はチンコのでかさじゃないよ」 ５人でカラオケボックスに行った。 ５人の男が全裸土下座で迎えた。 男も流石に全裸土下座は嫌で、５人帰ったらしい。 でもまぁ、男５人の全裸土下座は気分がいい。 女は玲子、桜子、響子に、富山益恵、日立浪江、男は古谷に、Ｇ大の牛尾茂、谷原勉、Ｃ商科大の高田弘二、Ｆビジネススクールの小林和夫が残った。 古谷のチンコはもう撮った。 今日はチンコは4本か。 そう思っていたら。 あらー！桜子、いきなり手前にいた牛尾の頭を踏みつけた。 「君、頭が高い。 土下座は床に頭をつけるのよ」 おう。 流石だ。 桜子、もしかしてＳ女なんじゃないのかしら。 男が全員頭を床につけた。 桜子は高田の背中を叩く。 「頭下げてケツが上がっちゃ駄目でしょう」 桜子は見渡して、古谷の前に立った。 「あんたが一番形のいい土下座ね。 頭上げていいよ」 古谷は恐る恐る頭を上げた。 「君にご褒美をあげるよ」 桜子が言った。 「君が一番土下座がうまかった。 さぁ、立って」 立ってと言われて、古谷も困ったろう。 全裸だ。 いくら小さなチンコでも、女五人の前にいきなり晒すわけにはいかないよね。 「私はあなたたちと楽しみたちだけ。 だから、ご褒美と言ったら、ちゃんとご褒美をあげるから。 立って」 「キス」 古谷がぽつりとつぶやいた。 「何？　なんか言ったの？　はっきりいいなさい」 桜子が言った。 「ご褒美くれるなら、キスがいいです」 古谷は言うと、床に頭をこすりつけた。 「わかったわ」 以外とあっさりと桜子は言った。 「キス」って、ホントに彼にキスなんかしてあげていいわけ？と玲子は思ったが、もうここは見守るしかなかった。 響子、益江、浪江も同じだった。 「でも簡単にはキスは無理」 桜子は言った。 やっぱり。 「キスは女の子にとって大事なものだから」 誰が女の子だ。 女の子は土下座している男の頭は踏まんだろう。 古谷の土下座の背中が落胆しているのがわかった。 「そうね。試練を乗り越えたら、キスしてあげるけれど、どうする」 「どうする」 って聞いたって、YESもNOもない。 全裸土下座の古谷と桜子はもう女王様と奴隷の関係が築かれている。 もはや古谷は蛇に飲まれかけた蛙状態だ。 「じゃ、立って」 桜子が命じた。 古谷はおそるおそる立ち上がった。 もちろん、チンコは手で隠していたが。 「手をどける！」 桜子の一喝で、女五人の前にチンコを晒した。 半勃起？ 違う。 古谷のフル勃起だ。 しかも勃起しても包茎で。 うーん、いい奴なんだけど。 でも古谷のチビチンコ見ても、桜子の表情は変わらない。 というか、 「いいものをお持ちですこと」 なんて言い出した。 意外と経験少ない？　 違う。 男のプライドを立ててるんだ。 立たせて、勃たせて、プライドまで立てる。 女の中の女だ。 「じゃ、試練は5分間」 「5分間？」 女性陣の誰かが言った。 「私がいまから5分間、彼のチンコをこすります。 5分間、射精を我慢できたら、キスのご褒美」 「我慢出来なかったら」 玲子が聞いた。 「もちろんお仕置き」 「お、お仕置って」 「それはお楽しみ。 でははじめるわね。 南さん、タイムキープお願いね」 「は、はい」 響子が携帯を出して、ストップウォッチを機動させた。 あまり意味ないだろう。 限りなく童貞に近い古谷が、桜子の攻撃に5分も耐えられるわけないじゃないか。 でも三人の女と、四人の土下座男は興味深々のようだ。 「いくわよ」 響子がストップウォッチを押した。 頑張れ古谷。 負けとわかっていても、玲子は古谷を応援していた。 多分、他の7人も思いは同じだろう。 桜子が古谷のチンコを掴み、ゆっくりとしごきはじめた。 心なしか古谷のチンコがでかくなった気がした。 桜子は優しく丁寧に、古谷の皮を動かした。 古谷はのけぞるようにこらえつつも、あえぎ声をあげはじめた。 男のあえぎ声はキモ悪いが。 桜子は優しく、丁寧に、そして、三回しごくと5秒ほど手を止める。 すぐに勝負を終わらせてはつまらないからだろう。 おそらく、高速で20秒もしごけば、アウトなのを知っているから、余裕でやっているのだ。 「1分経過」響子が言った。 桜子の指先が古谷の我慢汁で光り始めた。 「たくさん我慢汁出てるね」 桜子はいやらしく囁くと、ティッシュで一度指を拭いた。 「ひぃひぃひぃ」 古谷の息使いが荒い。 「2分経過」 今度は桜子は手を使わず、古谷のチンコを凝視したり、息をふきかけたりした。 このまま手で触れずに出させるつもりか。 多分、普通の男なら、もう射精していてもおかしくはない。 ポタポタと、古谷の我慢汁は床に垂れている。 男じゃないからわかんないが、もの凄く気持ちよくて辛い時間なのかもしれない。 「3分経過」 まだ、桜子はじらしにかかる。 「4分経過」 そろそろ桜子が行動に出た。 だが、古谷も必死だ。 古谷のケツの穴が縮まった。 ケツの穴を縮めて必死の防御を図る。 だが、桜子の指の動きは最初と違う。 古谷のチンコの、一番厳しいところを刺激している。 「あー、あー、あーっ!!!」 古谷は喘いだ。 「10秒前、９．８．７……」 残り６秒を残し、古谷は９人の男女の前で精を放った。 古谷はそのままへたり込み、号泣した。 「かわいそう」 富山益江が言った。 「私でよかったらキスしてあげようか」 やさしい！　 でも、そのやさしさは、今の古谷には辛いだけだ。 「さぁ、古谷君、お仕置きタイムよ」 桜子が言った。 「待て」 立ち上がった男がいた。 Ｇ大の谷原だ。 「俺も挑戦する！」 「ごめんね。 私もう疲れちゃったから。他の子でお願いしていい」 桜子が言った。 「チンコなんかしごきたくない」 日立浪江が言った。 「私も、ごめん」 響子が言った。 「古谷君のなら、いいけど、そのムケチンコは触りたくない」 益江が言った。 桜子が玲子を見た。 「私も嫌よ」 玲子はあわてて否定した。 「でも玲子さんは主催者でしょう。 やらないってわけはいかないんじゃないの」 桜子が言った。 「手は嫌よ。足なら」 「足！」 谷原が言った。 「そうよ。足よ」 「足でなんか逝くわけねえだろう」 「どうかしら」 「やってやろう！」 谷原は大の字に寝た。 玲子はヒールで谷原のチンコを踏みつけた。 「グワーッ」谷原は絶叫した。 そして、一分もしないで白い液をふきあげた。 「あんたやるね」 と桜子が目で合図した。 「じゃ、お仕置きは、あんたたち二人はこの時間中、全員の奴隷になる」 「えーっ、全員の奴隷ってどういうこと？」 育江が聞いた。 「他の三人の男子はパンツ穿いていいよ。 あんたたち三人は最後まで全裸。 で、皆の飲み物作ったりして働くの！」 「あはは、それ面白い」 益江が笑った。 三人の男、牛尾、高田、小林はパンツ一丁で椅子に座った。 古谷と谷原は全裸のまま、床に正座した。

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