冴子/Sayeko,the slave huntress


こんにちわ、あたしは、冴子。１９４６年の生まれの５６歳。あたしも、若い頃は結構ムチャをいたしましたわ。美男奴隷たちを引き連れてアメリカに渡り、有閑マダム相手に奴隷レンタル業を始めたりとかね。あれはたしか、メキシコ・オリンピックの年だったから、１９６８年かしら。向こうでは、あたし自身も奴隷ハントを楽しみましてよ。白人男ってＭが多いみたい。入れ食いだったわ。ってゆうか、Ｍ紳士の方で勝手にあたしに近寄ってきたの。映画スターやお金持ちのオジサマたちが、次々にあたしの美貌と脚線美にひれ伏し、「是非、サエコ様の奴隷にして下さい」ってせがんだものだったわ。殺人事件に巻き込まれたり、フランスの城主だったってゆう大金持の脚フェチ親爺に乞われて臨終を見舞ってやり、その様子が全米に生中継されて、一躍有名になったり。そのオヤジの遺志を継いで、変態性欲博物館をつくったりもしました。その頃のお話、詳しくは、カジヤマ・トシユキって人が『男を飼う』っていう小説に書いているから、興味があったら探して読んでみてね。

今日は、あの頃の思い出のアルバムをご披露しましょう。
（画像をクリックすると大きくなるわよ）

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この子は、魚住アキラ。売れっ子の美容師よ。あの頃赤坂にあったＭＵＧＥＮってサイケデリック酒場、今風に言えばクラブのような所でハントしたの。そのまま茅ヶ崎のホテルに連れ込み、Ｍに調教してあげたってわけ。

アキラはね、自分では気づかなかったみたいだけど、心の底に「女になりたい」って願望があったの。あたしはそれを見抜いて、彼を女装させ、彼の女装欲を開花させてあげたのよ。ハンサムな顔立ちだから、とても奇麗な「女」に変身したものよ。
あの夜、あたしは、女に変身したアキラを四つん這いにさせ、部屋の中を犬みたいに這わせたり、馬にして部屋中乗り廻したわ。その時、アキラは、初めてＭの喜びに目覚めたのよ。もちろん、もともとＭの素質はあったみたいだけど。

「あの時は、冴子さんから、人には見せられないような辱めを受けてるって、感じたわ」

って、アキラは言うの――彼、「女になりたい」っていう願望から、いつもオネエ言葉を使うのね。

「でも、不思議に、腹が立たなかった。
腹が立つよりもむしろ、美しい冴子さんにずーっと乗っていてもらいたい、なんて感じたの。
あれは、我ながら、奇妙な気持だったわね。辱められているって考えること自体が、なぜだかうっとりとした快感を呼び起こしたのよ。考えてみれば、あの時、あたしはＭの喜びに目覚めたのね。
肉体的には辛かったわ。だって、グラマーな冴子さんの、柔らかいけれども弾力のあるお尻が、背中にずっしりとのしかかったのよ。思わずよろけそうになるのを、必死の思いで堪えたわ。
でもね・・」
顔を赤らめて、アキラはつづけたわ
「冴子さんが
『さあ、歩くのよ・・・』
って言って、お尻をゆさゆさと動かしたでしょ。
丸味のある、柔らかなお尻の動きが、ぷるるんって、まるでプリンみたいに背中に伝わってきて、なんだかとってもＨな気分になったの・・・・」

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アキラの次に奴隷にしたのが、この檪弘一郎よ。
彼は、アクション映画のスターなの。ハンサムだし、体つきも逞しいでしょ。
アキラのように華奢な年下の子をいたぶるのも楽しいけれど、檪みたいに年上で、体格の立派な男を馬にして乗り廻すのは、とっても爽快よ。少々のことではへたばらないから、苛め甲斐もあるわ。

これは、彼があたしの奴隷になった夜に撮った写真。あたしを裏切らないよう、撮影しておいたの。男らしさが売り物のアクションスターが、全裸に剥かれて、女の子の馬になっているシーンなんて、もしもばれたら、センセーショナルなスキャンダルでしょ。フライデーが大喜びだわ。

まあ、こんな写真なんかとらなくっても、彼があたしを裏切ることなんてありえないんだけど。だって、あたしの奴隷第一号は、アキラより前に奴隷にした奴なんだけど、実は檪の会社の社長なんだもの。

それにしても、どう、彼、本当に羞ずかしそうでしょう？そりゃそうよ、プライドの高い映画スターが、丸裸で四つん這いにさせられ、妙齢の女性のお尻に敷かれているんですもの。羞ずかしくない筈がないわね。その羞ずかしさを懸命に堪えてるって風情が、可愛らしくて、とってもセクシーだわ。

二人っきりの部屋だから、彼があたしを襲うって可能性はもちろんあるわ。
「女なんか、肉体を奪ってしまえば、こっちのもんだ」
なんて、浅はかで野蛮な男の考えそうなことだものね。
でも、心配は無用。彼があたしを襲っても、あたしの肉体を奪うことなんかできっこないもの。
何故って・・・・
下着姿のあたしをご覧になればおわかりになるわ。

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下腹部を覆う、金色のもの、何だとお思い？
これはね、あたしを護る貞操帯なの。
この貞操帯、１８金製で、母の形見の宝石を散りばめた特注品よ。もちろんカギはあたしが握っているわ。

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最初はね、丸裸の彼に、服を着たあたしが跨るの。
そりゃそうよ。彼はあたしの奴隷馬でしょ。お馬さんが服を着ていてはおかしいし、あたしは彼のご主人様なんだから、服を着ていて当たり前なの。
馬の背中にタオルを乗せてから跨ったものよ。お馬さんの汗でスカートを汚されてはかなわないものね。

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お馬さんごっこを楽しんでいるうちに、あたしも段々汗ばんでくるの。そうなると、服なんか脱ぎ捨てちゃうわ。
妙齢の女性が、男性の前で服を脱ぐなんて、はしたない？
女主人としての威厳が損なわれる？
大丈夫、全然平気よ。だって彼は男じゃなくてあたしの奴隷。奴隷に対しては、遠慮や気兼ねはいらないの。
お馬さんの汗で服を汚される心配もなくなるから、背中のタオルはとっ払っちゃって、男馬の逞しい筋肉の動きを、肌で直に味わうのよ。
広い屋敷の部屋から部屋へ、お馬さんを思う存分乗り廻したものだわ。

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私に乗り回されて、さすがのタフガイもへとへとよ。でも許してあげない。だって、どんなに疲れても、私の気が済むまで私に奉仕するよう仕込むのが、ほんとうの調教なんだもの。
お馬さんが潰れるまで、徹底的に虐め抜くの。
筋肉質の逞しいお尻を、愛の鞭でたっぷりと可愛がってあげたわ。

（この頁の文章は、故・梶山季之氏の小説『男を飼う』をもとに、構成しました）

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