菜々ちゃんのお馬

作・たぬべえ

鹿山菜々は隣家の一才年上の青山斗真と幼馴染だった。 小さい頃から菜々の家の庭でよく、おままごとをして遊んでいた。 菜々がママ、斗真がパパ、大きなお人形が赤ちゃんという設定。 「あなた、もう寝ましょう」 「そうだね。寝よう。グーグー」 「何がグーグーよ」 「だって寝るんじゃないの」 「斗真君、子供ね。 これからが夫婦の時間よ」 子供は女の子のほうがませている。 「夫婦の時間って何するの？」 「いろいろやるのよ。 そうね。 今日はお馬さんごっこをしましょう」 「お馬さんごっこ？」 「パパがお馬になって、ママが背中に乗るのよ。 ほら、斗真君、パパなんだから、裸になって四つ這いになって」 「裸になるの？」 「夫婦の時間よ。裸になるの」 子供たちの楽しい時間はまたたくうちに過ぎていった。 斗真が小学生になると、二人は遊ばなくなった。 斗真はサッカーの少年チームに入った。 だが、斗真は六年生になると、選手に選ばれず補欠になり、練習もきつくなってサッカーを辞めてしまった。 「サッカーやめたんだって」 「うるせえな」 「根性なし。 私が鍛え直してやろうか」 「どうやって？」 「昔みたいにお馬さんごっこで」 「お馬さんごっこ？」 「私、いま、30キロあるのよ。 30キロの私を背中に乗せて走ったら、根性つくわよ」 斗真は菜々を見た。 小学五年生の菜々はポニーテールで目がクリクリっとしている。 カワイイ。 「じゃ、斗真君、裸になって、四つ這いになりなさい」 「裸になるの？」 「お馬さんごっこは男の子は裸になるの。 パパもママのお馬になる時はいつも裸よ」 「わかったよ」 斗真は裸になった。 「何、そのトンガリチンチン」 なんでだか、わからないが、裸になったら、斗真のチンコは硬くなっていた。 そして、お馬になって走りながら、斗真は白い液をチンコからこぼした。 もしかしたら病気かもしれないと斗真は思った。 中学三年の時、斗真は友達にエロ本を見せてもらった。 「これ、ＳＭっていうんだぜ」 友達が見せてくれた本は裸の女が縛られている写真がたくさん出ていた。 中で３ページくらいだが、男が縛られている写真があった。 そのページでは、男が全裸で下着の女に土下座していた。 そして、次のページには、全裸の男女がお馬さんごっこをしていた。 えーっ、女も裸になるんじゃん。 「菜々ちゃん、話がある」 「何、斗真君」 「二人きりで話がしたい」 「じゃ、私の部屋に来て」 菜々も何かを察したのか、斗真を部屋に招き入れた。 「お馬さんごっこは男だけが裸になるんじゃないよね。 女の子も裸になるんだよね」 「あははは。知ってたんだ」 「菜々ちゃん、お馬さんごっこしよう」 「しょうがないな」 二人は裸になった。 菜々のオッパイはまだ小さかった。 「何じろじろ見ているの？」 「ご、ごめん」 「それに何？　そのトンガリチンチン」 「勃起っていうんだ」 斗真も中学三年生で知識があった。 だが中学二年生の菜々も知識があった。 「男子はエッチな気分になると、トンガリチンチンになるのよ。 菜々の裸見て、エッチな気分になってるんでしょう。 許せない」 ズボッ。 菜々の蹴りが斗真の股間に炸裂した。 激痛と玉が腸に飛び込む気分の悪さで、斗真はその場に膝をついた。 「エッチな気分になった罰よ。 でも斗真君のことは好きだから」 「好き？」 「そうよ。 これからも時々、お馬さんごっこしてあげてもいいよ。 ただし、エッチな気分になったら金蹴りよ」 「わかったよ」 そう言って、斗真は菜々の足元に両手をついた。 まるで土下座だ。 裸で土下座。 情けない。 情けないけれど、また勃起した。 そうか。 これがＳＭなのか、と斗真は思った。

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